犬との暮らしを楽しく快適にするためには、「しつけ」がとても重要です。しつけと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、基本を押さえて一貫性を持って取り組めば、初心者でも無理なく実践できます。この記事では、犬を飼い始めたばかりの方でも安心して取り組める、しつけの基本ステップをわかりやすくご紹介します。
しつけの目的とは?

しつけとは、犬にルールを教えて、社会の中で安全かつ快適に暮らせるようにすることです。トイレや無駄吠えの防止だけでなく、人やほかの犬との良好な関係を築くためにも重要です。正しいしつけは、犬自身のストレスを減らし、信頼関係を深める大きな手助けとなります。
しつけの基本姿勢

「褒める」しつけを基本に
犬は「良いことをしたら褒められる」と学習することで行動を覚えていきます。怒鳴ったり叩いたりするのではなく、成功したタイミングでしっかりと褒めてあげることが大切です。おやつや言葉、なでるなどのポジティブなご褒美を活用しましょう。
タイミングと一貫性が鍵
褒める・注意するタイミングが遅れると、犬は何に対する反応かわからず混乱します。行動直後に対応すること、そして家族全員が同じルール・対応でしつけることが重要です。一貫性がないと、犬はルールを覚えにくくなります。
初心者向け!基本のしつけステップ

1. トイレトレーニング
トイレの場所を覚えさせることは、最初に取り組むべき重要なしつけです。食後・起床後・遊んだ後など排泄しやすいタイミングでトイレに誘導し、成功したらすぐに褒めましょう。失敗しても叱らず、根気よく繰り返すことがポイントです。
2. 名前を覚えさせる
まずは名前を呼ばれたら飼い主の方を向くように教えましょう。笑顔で名前を呼び、こちらを見たらご褒美を与えることを繰り返します。名前=ポジティブなものと認識させることで、呼び戻しなど他のしつけにも役立ちます。
3. おすわり・まて
「おすわり」「まて」は、犬を落ち着かせたい場面で役立つ基本指示です。手におやつを持って誘導しながら、「おすわり」と声をかけて腰を下ろす動作を促します。「まて」は、おすわりができた後に少しの時間じっとさせて、成功を褒めて伸ばしていきましょう。
4. 呼び戻し
犬が離れた場所にいても、名前を呼んだら戻ってくるようにするしつけです。呼んだ後に来たらすぐに褒めておやつを与えることで、呼ばれる=嬉しいことと学ばせます。屋内で慣らしてから、リードを付けた屋外でも練習しましょう。
しつけがうまくいかないときは?
うまくいかないと感じたときは、犬の体調や環境、教え方の順番などを見直してみましょう。また、焦らず犬のペースに合わせて進めることが大切です。どうしても困った場合は、ドッグトレーナーやしつけ教室の力を借りるのも一つの手です。
まとめ

犬のしつけは、日々の積み重ねと信頼関係の構築がカギです。初心者であっても、正しいタイミングと方法を意識すれば、着実にステップアップできます。今回紹介した基本のしつけをベースに、愛犬との絆を深めながら、安心で楽しい生活を築いていきましょう。