犬の気持ちを読み取るサインと行動の意味

犬は言葉を話しませんが、仕草や行動でたくさんの気持ちを伝えてくれています。しっぽの振り方、耳の向き、鳴き声など、ちょっとしたサインを読み取ることで、犬が何を感じているのかを理解できるようになります。この記事では、犬の代表的なサインとその意味をわかりやすく解説します。

しっぽの動きから読み取れる気持ち

しっぽを大きく振っている

しっぽを左右に大きく振っているときは、嬉しさや興奮を表していることが多いです。特に体全体が揺れるほど振っている場合は、飼い主との再会や遊びに対して喜びを感じているサインです。

しっぽを下げて足の間に巻き込む

これは恐怖や不安、緊張を感じている状態です。叱られた後や初めての場所でよく見られます。無理に構わず、安心できる環境を整えてあげましょう。

ピンと立てて小刻みに振る

興奮や警戒心の現れです。相手の犬や人に対して攻撃的になっている可能性もあるため、注意深く様子を見ましょう。

耳の位置・動きでわかる感情

耳が前を向いている

何かに集中している、または興味を示しているサインです。遊んでいるときや音に反応しているときによく見られます。

耳を後ろに倒す

リラックスしているときや、反対に不安・服従の気持ちを表すときもあります。表情やしっぽの動きと合わせて判断することが大切です。

耳がピクピクと頻繁に動く

周囲の音に敏感になっている状態です。警戒心が高まっていたり、ストレスを感じていたりする可能性もあります。

目線・表情のサイン

じっと見つめてくる

飼い主との信頼関係が築かれていれば、「構ってほしい」「指示を待っている」などのポジティブなサインです。ただし、知らない犬にじっと見つめられる場合は、威嚇の可能性もあるため慎重に対応しましょう。

目をそらす・まばたきが多い

緊張や不安を感じていたり、「争いたくない」という服従の気持ちを表していることがあります。無理に視線を合わせず、安心できる状況をつくってあげましょう。

行動に表れる犬の気持ち

前足でちょんちょんと触ってくる

甘えたい、遊んでほしいといった要求行動のひとつです。相手を信頼している証拠でもあります。

体をこすりつけてくる

親愛の気持ちの表れです。猫のように擦り寄ってくる犬は、飼い主に強い愛着を感じています。

あくびや身震いをする

リラックスしているときだけでなく、緊張やストレスを感じた際にも見られます。状況に応じて使い分けているため、文脈と組み合わせて判断することが大切です。

声(鳴き声)に込められた意味

クンクンと鼻を鳴らす

寂しさや不安、要求などを表しています。子犬が母犬を呼ぶような声で、甘えたい気持ちが込められています。

ワンワンと高めの声で吠える

来客や物音に反応して警戒している状態です。「誰か来たよ」と知らせる意味合いもあります。状況を観察し、無駄吠えにならないよう落ち着かせる対応を心がけましょう。

遠吠えをする

孤独感や不安、群れを求める本能的な行動です。長時間の留守番やストレスが原因の場合もあります。

まとめ

犬は表情や動き、鳴き声などさまざまなサインを使って感情を伝えています。そのサインを正しく読み取ることで、愛犬とのコミュニケーションがより深まり、信頼関係も強まります。日々の生活の中で犬の小さな変化に気づき、気持ちに寄り添うことが、より良いパートナーシップへの第一歩です。

この記事を書いた人

フリフリ編集部